たーさんひーさんの運動放談「半年目の丹足」(前編)

お久しぶりでございます。協会指導員の井上紙鳶です。今日は師匠のブログをジャックしてしまいます。

幻の「たーさんひ―さん運動放談」、これまではFacebookで紹介してきましたが、これからはこのブログで再開しようという話になりました。ふつつかものですが、以後よろしくお願い致します。


あ、もう皆さんご存知のことと思いますが念のため。
 
たーさんこと井本忠男氏、プロスノーボーダーであり珈琲焙煎所店主であり、我らが千照館の道場会長です。

ひーさんこと三宅弘晃氏、言わずと知れた丹足創始者、そして協会代表理事にして師範。
 

今回は協会になって初ということで、お二人のテーマはずばり「たーさん、出会って半年の丹足」。

あれは忘れもしない10月30日。夜に突然師匠からのLINE。「今から放談やるから」とお好み焼き屋さんに呼び出され、デートを途中で切り上げて(すいません、ちょっと見栄をはりました)、お二人の間で必死でメモを取りました。終わったのはなんと23時でした。

(その時の様子はこちら↓)






さてさて私の婚期を犠牲にして頑張った「たーさんひーさんの運動放談」。どんな話になりますやら。わくわくわくわく。


では、どうぞ!



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<ひーさん> た―さんが丹足をはじめて半年になりますけど、実際のところどうですか?初めの頃と今との印象とか…
 

<たーさん> 丹足やり始めたときは、自分の中ではひーさんの言うことが何となくわかる…って感じやと思ってたんですけど、でも、実は体の中では四股踏みはじめた当初と今では、感覚が雲泥の差なんです。やっぱり柔軟性!

筋肉は自分で分かるんですよ、今までもやってきたし感覚もあるし。だけどおなかの柔らかさ、なんて考えたこともなかったから。ようやく最近です、「おなかの柔らかさ」を感覚として持ち始めたのは。

おなか意識したら体幹を鍛えることになると思うんですけど、鍛えるんじゃなくて柔らかくする、ということ。そうか、これが無いからスノボの時こけるんやな、と。いわゆる内の柔らかさ、それがあったらこけない。外の筋肉は枝葉ですね。
 

<ひーさん> 全身の筋肉の働きを集約するのが丹田なんです。
  

<たーさん> マンションじゃないけど、耐震補強のゴムを置くところ、あれが丹田というか……固めてる真ん中にゴム、あの免震構造が思い浮かんで、揺れるから逃れられるんやなと思い至って。
おなかはキモで、真ん中で、動かせるものなんやなと。今の僕の感じでは、丹田っておなか全体にある大きなイメージなんですけど…
 

<ひーさん> たーさん、こないだの幽芯姿勢講座の時、皆さんに書いてもらった丹田のイメージ図が小さいことにびっくりしたんですよね。 
 

<たーさん> めっちゃびっくりしました。ちっちゃ!!!って(笑)やればやるほど小さくなったり大きくなったりその日によって違って、食べ過ぎたら全く動かんし(笑)

 
<ひーさん> 免震構造ってね、五重塔が原点やという人も居ます。(※編集注 ひーさんは薬師寺西塔を建てられた西岡常一棟梁を敬愛されています)しかも塔の心柱はどこにも固定されていないらしいですからね。
 

<たーさん> うっわ!すげぇ!!地震ある日本やからこそできた構造ですね。
 

<ひーさん> 古代人は丹田を知ってるってことなんですよ、やっぱり。幽芯という概念は、意識してないけど心柱からきてるのかもと思う。自分で作っといてなんですけど、今思うとね。
 

<たーさん> 違う!って思ってるんですよ、思ってるんですけど固めてしまうんですよね~、おなか…
 

<ひーさん> 関節が柔らかい=動きが柔らかいって誤解ですね。レイチャールズなんていい見本でね、筋肉はめっちゃ硬そう!だけど鍵盤を弾く運動は柔らかいねんな~。だから見とれてしまう。

 

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<たーさん> 「おなかの柔らかさ」なんて意識したの、ほんとここ3ヶ月です。こんなに体って…柔らかさって……何?みたいな(笑)
 

<ひーさん> 丹足には可動域という柔らかさは大して重要ではないんですよ、動きの質の柔らかさを追求してるから。
 

<たーさん> 踏み足のフワ錬で「揺れ」という稽古しましたよね。あの時、「揺れを伝える」っておっしゃったのがヒントで、あれからです、あれなかったらピンと来てなかったと思う。揺らすんじゃなくて自分の揺れを伝えるっていう感覚。
 

<ひーさん> もっと言えば、スタートは相手の揺れなんです。
 

<たーさん> 相手のリズムに合わせて、なんですね。
 

<ひーさん> 僕は教えたら(教えられた人は)変わってしまえるから、つい教えすぎてしまう。だけどそれじゃあかん。師範稽古は月に1回じゃなきゃ消化できないですよ。
 

<たーさん> 消化する時間やっぱり要ります、自分なりに考える時間。答えじゃない、答えなんだけど分かってないからなぞなぞのヒント、ですね。ヒントもらったから自分で答え見つけに行く時間がやっぱり要るな~。
 

<ひーさん> 分かったような気になるのはもったいないから。
 

<たーさん> 稽古受けただけで分かった風なね。


<ひーさん> 分かるわけがない(笑)
 

<たーさん> フワしようと思ったら、引きが要るなと。引くときに四股踏まな、フワできひん。裏打ちと表打ちみたいな。
 

<ひーさん> なんで鞭が痛いか、ですよ。しなりがあるから。このね、この放物線の滑らかさがあるから痛いわけで。
 

<たーさん> 下でリズムやると硬い。こうね、下でね。膝でもあかんしね。フワすればするほどグッになるんですよね、だけどこれがね…。
 

<ひーさん> (笑)そうなるような型にしてるんですよ。
 

<たーさん> 引き算引き算!そう、体の中では感覚的には引き算!!
 

<ひーさん> だからしんどくない。
 

<たーさん> 支え、丹田はより明確に、前後左右全部そこに合わせながらどんだけ力抜けるか。末端に意識あると全然力抜けへん、力抜くことばっかりやったら全部ゆるゆるになって支えないやん!!って(笑)やればやるほど阿波踊りの動きスゲ~。。。(※編集注 この夏、阿波踊りをテーマに放談しようとの企画が二人の間で持ち上がっていました)
 

<ひーさん> 体の感覚で感じてはるやろね、たーさんやったら。僕の教え方としては、なるべく分かったような気になってほしい。だけど分かってないよ、まだまだ先あるよってね(笑)3回分かった!で、4回目ドツボ…って教え方なんやな。
 

<たーさん> 突破するには毎日の四股です(笑)
 

<ひーさん> (笑)そう、四股しな無理。言ってる意味わからん。
 

<たーさん> 絶対無理!!!(笑)で、おなかの隙間。隙間がないと感じられへん。だから断食やねんな~…で、丹練!やっぱり地道な四股やねんな~…
 


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まずは前半戦、笑ってばかりの放談でした。
熱いってステキです。 
そして、この二人のそれぞれの難解さがファンとしてはたまらないのです(笑)
まぁ、はっきり仰ってますけどね。
そんな簡単に分かるわけがない、と…
  


話し手 井本忠男 三宅弘晃
編集 井上紙鳶




by wagoichi | 2017-12-02 16:20 | 放談