物語るお店


わごいち/千照館から徒歩10分のところに、お気に入りの隠れ家がある。

端的に言うと時が止まっている場所。古き良き昭和がそのまま残っているお店。



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毎朝ご主人が打ち水をして、店の前を清めている。辺りには出汁のいい香りが漂う。

目の前を車やトラックがどんどん通過する。往来の様子は随分変わっただろう。でもこの店は何も変わってないのだろう。




のれんをくぐり、店内から外を見る。

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この窓越しに光を楽しむのが好きだ。

そして少し目線を上げる。


古びたエアコンの下を這う電気コード。それを押さえるガムテープ。



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風化したガムテープ。比較的新しいガムテープ。その中間のガムテープ。剥がれては張り替え、張り替え、この作業が何十年と繰り返されてきたのだろう。

そんなことを想像する。



店の奥の風景。

うどんと蕎麦と丼物と。8時から20時までどのメニューも頼むことができる。

ランチメニューもハッピーアワーもない。



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このお店では比較的新参者?であろうレジスターが落ち着かない顔をして坐っている。

最近はスマホで会計する店も増えた。



レジスターの横に懐かしの黒電話。驚いたことに、いやこの店では驚くことでもないが、現役バリバリである。一体どれだけの出前のコールを鳴らしてきたんだろう。

そんなことを想像して、注文を待つ。



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食べかけですいません。(ブログより食い気)

「蕎麦通の人を唸らせる」という類の麺ではない。昔からの大阪の蕎麦屋らしい麺である。おつゆはとても美味しい。




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冬限定で粕汁もでる。

わごいちの施術後、千照館の稽古後、どこで食べたらおなかに優しいですか?と訊かれる。この粕汁を食べたらいいと思う。お米も入っているから粕汁だけのんだら、とてもいいと思う。






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老夫婦(だと思う)が経営されている。

ここには一人で来て、かけ蕎麦を食べてさっと帰るようにしている。



ご夫婦がどんな人で、どんな経緯でやってこられて、これからどうされるおつもりか、そんなことは何も知らない。

調度品を眺めていろいろ想いを巡らせる。一つ一つの物語を想像する。それで充分。そんな隠れ家。





このお店が気になる人は、私か弟子にお尋ねください。








三宅弘晃

080.gif今日の丹練
・四股300丹


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by wagoichi | 2017-10-28 12:55 | 社会