照千一隅への道のり

カテゴリ:行事( 4 )

熊本義援金総括(後編)


昨日の続き。引き続き権藤君との会話メインで。



出会うなり、「まず熊本城に行こう」と。

天守閣を見るなり、「じゃあ、四股を踏もう」と。

熊本土産は「いきなり団子」が評判だが、私の「いきなり行動」もなかなかの評判。この一日も「私のいきなり行動」が存分に発揮されたが、「はい、わかりました。」と合わせてくれる。あまり動じない権藤君。



e0359411_10033465.jpg

四股は大事だ。

四股は体つくりの基礎となる。四股は丹足の基礎でもある。結局基礎をしっかりと続ける人間が技術ものびる。

この時は一番基礎となる四股を300回、コツを教えながら一緒にやった。四股と一口に言っても、やり方ひとつで厳しさが全然変わる。私のやり方は少しきついが、これから300回毎日やるという。めげずに続けられるかどうか。



道中で丹足のコツなども少し話をした。少しだけ話をして、「続きはまた時期が来たら」と言うと、毎日四股300回してきますから、無楽でまた続きを教えてくれますかと言う。

2、3か月頑張ったぐらいで次を教えてもらえるなんて甘い考えはいかんよ。年単位で頑張りなさい。とそんな話をした。





e0359411_21012548.jpg
熊本城へは義援金10万円を。

10万円以上の寄付をすると、木札に寄付者の名前を書いて提示してくれると言うので、それに乗った。


やっぱり熊本城には頑張ってもらいたい。この先500年、1000年頑張ってもらいたい。皆の気持ちを一部でもそこに加えて形にしておきたいと思った。熊本を訪れて木札を見て、綺麗なった石垣を見た時に、「ああ、自分の気持ちもこの一部だ。」と熊本城に愛しさを感じてもらえたらなあ、と思った。

肝心の木札の名前だけども、すごく悩んだ。降り始めた雨のしぶきがかかる通路で、権藤君と二人でうんうんとネーミングを考えた。

結局10分くらい真剣に二人で悩んだが、よきネーミングは思いつかず、一番義援金が集まった「わごいち」で登録。ひねりがなくて申し訳ないけれども、熊本城に行った暁には、「わごいち」と書いた木札を見つけて不甲斐ない我々を思い出してほしい。




e0359411_13070882.jpg
これはくま先生のところだ。

80代と40代のいい歳した大人がクモの巣を見上げながら話し込んでいる。見たことのないような複雑な構造をした巣で、星の数ほどの蚊がつかまっていた。クモも立派な養生農園の一員である。

くま先生は権藤君にも尋ねられた。仕事は何をしているかと。

「金融です。」

ほう、お金の専門家だなと。経済のことはよく知っているのだね、とくま先生。

「いえ、それほど。。。。」

それでは大学では何を勉強して来たのかな、とくま先生。

「国際経済です。」

じゃあ、英語は上手に話せるのだね、とくま先生。

「いえ、それは。。。」

くま先生の穏やかな問いかけに権藤君タジタジである。私は心の中で密かにニヤニヤである。





e0359411_13123998.jpg
権藤君は光栄なことにくま先生から直接サインを頂いた。

「名前の最後に兄(けい)を付けるのはめったにないんだ。私は農業の専門家。あなたはお金の専門家。違う分野の人は誰もが先生と思ってお話するから兄と敬称をつけるんだ。」とくま先生は仰る。

いやーくま先生、なかなかにお厳しい。

「私はこういう仕事をしております。この仕事では誰にも負けません。」

どうせ仕事をするのならこう言おうよ、という無言の叱咤激励だろう。権藤君は果報者でサインは家宝物である。



e0359411_15011042.jpg

養生農園には、カンツバキの花が咲いていた。

花は見事だね。地震があろうがなかろうが、咲くのが花の仕事。花は咲くしかできないが、咲くべき時にちゃんと咲く。


花がすごいのは、自分がなんの花であるかを知っていること。

そしていつ咲くべきかを知っていること。

どこを向いて咲くべきかを知っていること。


人間が命の花を咲かせるのは意外に難しい。

なかなか咲ききれないままあの世に行ってしまう。


くま先生と言う、地震にも全く動じないで咲き続けるお花を目の当たりにして、

「ああぁ、まだまだだ。」

と痛感させられた熊本再訪だった。









弘晃

055.gif: wagoichi◆excite.co.jp (◆を@に)
HP: わごいち(←クリック)

066.gif今日の丹錬
・無呼吸四股300回


[PR]
by wagoichi | 2016-11-16 17:28 | 行事

熊本義援金総括(前編)


記憶の新しいうちに、熊本義援金ツアーの総括をしておこうと思う。


わごいちに帰ってから、弟子たちに熊本での1日の報告会をした。

「権藤君が車を運転してくれて助かったよ。朝の四股踏みから一日ドライブ、夜は銭湯に行って飲みに行って。道中色々話もしたよ。」

と話したら、

「まあ、師匠と一日中二人きりでドライブして、裸のお付き合いまでなんて。」

と変なやきもちを焼く弟子には笑ったが、私も一人の門人とこんなに密着して過ごしたことはないので、思えば珍しい一日であったと思う。


せっかくだから、この総括は権藤君と私の会話を織り交ぜて書いてみよう。


では、総括。




e0359411_14104604.jpg


権藤君の車の中から。前を走るのは、私を大阪から熊本まで運んでくれた夜行バス。右は路面電車。権藤君曰く、有名なデザイナーにデザインしてもらった車両とのことで、確かに目を引くものがある。内装はさらにスタイリッシュだったよ。

道すがら、地震で壊れた建物をいくつもみた。修理中の建物、修理の手が回らずブルーシートで雨をしのいでいる建物、修理をあきらめたかのような半壊した建物、立て壊された平地など爪痕はそこかしこに残っている。

余りに痛々しかったので、写真には収めていない。


「日本家屋は瓦が落ちたりして大変なところが多かったですけど、比較的新しい西洋建築は案外平気なことが多かったようです。」

と権藤君が話してくれた。

「以前読んだ『西岡常一と語る 木の家は三百年』という本にはこう書いてあったよ。」

と私は応えた。

「日本家屋は、地震の揺れのエネルギーを瓦が吸収して飛んでいくから、瓦は落ちるけれども建物自体は守られるんだって。瓦はまた割れた分だけ後で足せばいいからね。」

へえーと聞きながらハンドルを握る権藤君。

「ちなみに日本家屋の土壁も地震でひび割れたり崩れたりするけれども、土壁も地震の揺れのエネルギーを吸収して壊れることで柱を守っているみたいだね。」

土壁は粘土と藁を混ぜて寝かせて発酵させたものだから、崩れ落ちてもまた練り直して塗ることが出来る。とてもエコな建材である。

瓦や壁に揺れのエネルギーを吸収させて、敢えて固めないで揺れながら建物を崩れないように守る。これは最近のタワーマンションでよく言われる免震構造と近い思想。免震構造は西岡棟梁たちが代々守ってきた法隆寺などの塔を研究してできたものだという話があるくらいだから、それは当然のことかもしれない。

「西洋建築は頑丈に作っているけれども、ある一定ラインを越える負荷がかかったら、建物全体がペシャンコ。さて、どっちをとるか難しいところだね。」



痛々しい益城の家々。

e0359411_21172800.jpg

大変気が引けたが、この家だけ写真にしっかりとおさめた。弟子たちに学ばせてやろうと思って。


e0359411_15011054.jpg
西岡棟梁の教えそのままの損壊を見せる和風建築。瓦が落ち、土壁がめくれている。が、構造は保たれている。

例え柱が傾いても押せばまっすぐになる。まっすぐにしてから瓦を乗せ、壁を塗り直せば家は蘇る。

ちなみに本来の日本建築の場合、地面の基礎と地上の建物は固定されていない。石の上に柱を乗せてあるだけだ。だから横揺れがきついと家全体がそのまま基礎の石からずれてしまうが、ロープを張ってみんなで横に引っ張って基礎に乗っければまた復活するらしい。

西洋建築ではそうはいかない。基礎からズレたら(割れたら)ぶっ壊して建て直さないといけなくなる。





e0359411_21165776.jpg


益城の皆さんの家の再建と、落ち着いた生活が一日でも早く返って来ますように。

願いを込めて、4万8千90円の義援金を町役場に託した。


この義援金は、益城町民の皆さんに使われるとのこと。主に東京講演の際に皆さんに頂いたお金を充当したのて、「おなか元気サミット」の代表名にした。また沢山寄せられた励ましのメッセージもここに一緒に託した。やっぱり一番厳しい被害を受けた人たちに、少しでも温かい声を伝えたいと思って。

かくして皆の気持ちはちゃんと益城の人々に届いたのです。



(続く)






弘晃

055.gif: wagoichi◆excite.co.jp (◆を@に)
HP: わごいち(←クリック)

066.gif今日の丹錬
・無呼吸木刀300回
・無呼吸四股100回


[PR]
by wagoichi | 2016-11-15 16:06 | 行事

来たよ❗くまモン❗(後編)


くま先生とお別れして、たっぷりお話ししておなかも空いたと言うことで、昼御飯。

ナビゲーター権藤君のチョイスで訪れたのはこちら。

e0359411_16573158.jpg

熊本名物馬肉料理 萱乃屋

いやいやいや、あかんやろ。

あんな可愛いでんちゃん(くま先生の愛馬)見たあとで。

e0359411_13060939.jpg

馬肉なんて、





e0359411_17025270.jpg

なんて…

e0359411_17034911.jpg

美味しいわ、こんちくしょー。



e0359411_17052219.jpg

悪いやっちゃ権藤君。

e0359411_17062272.jpg

もりもりと。

e0359411_17065278.jpg


おかわりと。

俺ら実は肉食男子やねん。(普段猫かぶってるけどな)

e0359411_17074677.jpg

締めに天然酵母パンまで!

ここはちょい女子的に。
さすがに満腹!


再び熊本城に向かい、石垣を立て直しに。

e0359411_21012548.jpg

権藤君、ちゃうちゃう。くまモンは…



e0359411_21015557.jpg
こうや。ちゃうか?

(くまモン何気に難易度高し)



e0359411_21031130.jpg

10万円寄付したので、熊本市長より感謝状を頂けるそうです。(授与式には我々の代表として権藤君参列ヨロシク)


e0359411_21080416.jpg

朝に話を聞いたボランティアガイドさん。神戸の震災ボランティアもされていたとか。

おっしゃるには、熊本城復興には20年かかると。腰を据えての取り組みになると。

見事に城が蘇った暁には、「ここに私の志も組み込まれてるのよ」と石垣を見においで下さいな。この先何百年と城を守って欲しいなあ。



熊本城の前に訪れた益城。
仮設の町役所。

e0359411_21155681.jpg

そこかしこに見える現状。

e0359411_21162655.jpg

分かったようなことは言えない。

e0359411_21165776.jpg

義援金を託してきた。

e0359411_21172800.jpg

写真を撮るのも憚られる気がして、遠景で一枚。
寄り添いきれない俺でごめん、としか言いようがない。




ともあれ、皆から預かった義援金、448,090円は余すところなく託してきた。

ほっとしたのである。こんなに沢山の人の気持ちを七ヶ月も預かったままの重圧が、ぼわっと昇華した心持ちである。



ホッとしてまあ飲もうぜと、その前にスッキリしようぜと銭湯に。

場所柄写真はないが、被災して断水したときに権藤君が通った思い出深い銭湯だそう。大変だっただろうが、命あればこそ懐かしく思い起こせる。



で、一日おつかれさんの打ち上げ。

いきなりステーキならぬ、いきなり熊本城四股!からの勝手気ままな師範に、にこにこと楽しんで!?一日運転手&カメラマンをしてくれた権藤君へのささやかなねぎらいである。


e0359411_21444305.jpg
熊本の銘酒「香露」。しかもレアな大吟醸。
(日本酒ファンにはたまらん話。)

とサヨリのお造り。

e0359411_21451141.jpg
熊本の米焼酎「水鏡無私」。名前で選んだが、思わずのけぞる旨さ。

と、再び馬刺し。

e0359411_20581280.jpg

南九州の鶏肉塩焼。

「食べて貢献ですね」

と権藤君が口するまで、そんなことは考えていなかったことに気が付いた。ただ夢中で食べていた己。





で、バス乗り場へ。

ライトアップ熊本駅。


を無言でスルーする男二人。


e0359411_21454192.jpg

また夜行バスで大阪に。

あーきつ(笑)




でも帰りは枕高く眠れそうである。

我が企画に参集してくれた人たちのお陰である。











弘晃

055.gif: wagoichi◆excite.co.jp (◆を@に)
HP: わごいち(←クリック)

066.gif今日の丹錬
・清正四股300回



[PR]
by wagoichi | 2016-11-08 16:54 | 行事

来たよ❗くまモン❗(前編)

熊本入り❗
あんまし眠れんかった。興奮してるのかな。

インターで朝のコーヒー。

コーヒー飲めばたーさん(←クリック)の顔が浮かぶ。紙鳶よくまとめてた。

e0359411_07472438.jpg

くまモン三兄弟のお出迎え。
朝早くからおつかれさん。

e0359411_07475142.jpg

インターでまず義援金。(ここはポケットマネーで)

e0359411_07481562.jpg


熊本駅に8:45到着。

e0359411_09530242.jpg

愛車と共に出迎えてくれたのは、熊本在住、千照館門人の権藤君。

e0359411_10254367.jpg

1日お付き合いお願いします。


まず向かうは、

e0359411_09554596.jpg

何をおいても

e0359411_09561121.jpg

熊本城。

e0359411_09570748.jpg

傷痕がまだまだまだまた残る。


さて、では清正公の御前で日課の、

e0359411_10021836.jpg

四股踏み。

もちろん権藤君も一緒に、

e0359411_10033465.jpg

300回。

目も覚めたところで、くま先生の元にいざ❗


到着。

e0359411_13060939.jpg

e0359411_13094812.jpg

e0359411_13064620.jpg

e0359411_13070882.jpg

e0359411_13085057.jpg


e0359411_13090686.jpg


e0359411_13082388.jpg




たっぷり二時間、お話してきました。

e0359411_13123998.jpg

権藤君もサイン本をいただき、

e0359411_13092980.jpg

義援金も無事にお届け。
「末長く皆を導いてください。」とお願いしてきました。


只今13:20
益城に移動中


(後編に続く)

[PR]
by wagoichi | 2016-11-08 07:48 | 行事



「原点が導くこれから」という感じでしばらく探り書きです。

by 三宅弘晃
以前の記事
最新の記事
その7.はじめの一歩
at 2017-04-22 14:03
道を拓く
at 2017-04-19 11:33
その6.生き甲斐の花びら
at 2017-04-18 15:12
その5.3Kの目
at 2017-04-17 18:26
ONE?TWO?
at 2017-04-14 17:26
その4.自分の人生をはじめる
at 2017-04-12 17:15
新しい丹足の資格について
at 2017-04-11 16:33
「直伝!丹足集中セミナー」を..
at 2017-04-10 17:50
歴史的邂逅
at 2017-04-09 20:36
ラスト無楽稽古
at 2017-04-08 12:32
その3.不便の神さま
at 2017-04-07 14:08
その2.誰も通らない道
at 2017-04-06 16:11
その1.屠殺場のウルトラコース
at 2017-04-05 15:36
混然一体な稽古
at 2017-04-02 17:00
癌の3要件 その2 癌と循環
at 2017-03-25 20:54
センスクイズ(中級編)の答え..
at 2017-03-22 17:16
カテゴリ
検索
フォロー中のブログ
ブログパーツ
ブログジャンル