照千一隅への道のり

カテゴリ:整体( 3 )

センスクイズ(中級編)の答え合わせ


センスクイズ(中級編)の正解発表の時間です。

<問題> 丹足をする動物のイメージは、鳥が一番良い。それはなぜか。


結構難しかったようなので、ヒントを出しました。

<ヒント> どこで生きるかの違い。固体・液体・気体の違い。



ちなみに丹足とはこういうものです。







丹足というのは、足で相手を踏む整体マッサージ法です。片足で相手を踏みほぐす。もう片方の足一本で自分の体を支える。踏むことも大事ですが、片足と言う不安定な状態で自分の姿勢を維持するという事がなかなか難しい。

はじめはみんなフラフラしています。軸足がフラフラするものだから、踏み足が不安定になってしまう。踏み足と軸足がバラバラになって、弱々しい踏み方しか出来なかったり、逆に力任せに相手を踏んでしまいそうになったする。はじめはまあ見ていて面白いもんです。

でもやっているうちに段々と上手くなってくる。練習を重ねて軸足が安定するにつれて、踏み足が思い通りに動かせるようになってくる。そうなるとだんだん気持ちよくなってくる。踏まれる人が気持ちよいのは当然として、踏んでいる自分も気持ちよくなってくる。体幹を使うって気持ちよいんです。


解説が長くなりましたね。

つまり丹足のポイントは、「姿勢の安定」であるということなんです。小器用に踏み足を動かせるとか、うまくツボに当てられるとか、そういうのは次の段階のことで、まずは踏み手が自分の姿勢をちゃんと安定させることがポイントになります。片足立ちでね。

しかもジッと片足立ちしているわけじゃなく、相手をゆらゆらと踏みほぐしている中で、揺れの中での姿勢の安定を持続しなくちゃいけない。いわば波間に揺れる船の上で姿勢を保ち歩き回るようなものです。このバランス感覚が、丹足の大事な基礎になるのです。

今回のクイズのヒントで、「どこで生きるかの違い。固体・液体・気体の違い。」と言いました。まさにここです。

哺乳動物は基本的に大地の上で暮らします。それに対して、鳥は空や水の上を主たる生活の場としています。ゴリラは土や岩や木の上で暮らします。カルガモは水の上で、ツバメは空で暮らします。土と、水と、空気と、どこに乗るのが一番安定しますか。

土ですね。次に水、そして一番不安定なのが空です。

空を飛ぶ鳥を見てください。姿勢の悪い鳥がいますか。翼が右下がりの鳥や、重心が前のめりの鳥がいますか。空飛ぶ鳥、水面に浮かぶ鳥、どれも姿勢がピタッと安定しています。

色々な形状の鳥がいますが、どれも共通して安定感があります。どこに安定感を感じるかと言えば、それは表面の形状云々ではなく、体内に何かしらの中心感を我々は感じる事ができるはずです。それを日本人は古来より「丹田」というのです。

丹田と言うものは、脊椎動物はすべからく持っているものだと私は考えます。タカにもクジラにも、イタチにもカエルにも丹田はあります。もちろん我々人間にもあります。

ただし、その動物の暮らし方、運動習慣によって丹田はその存在感が強くなったり弱くなったりします。空中や水上という不安定な場所で暮らす動物の丹田は自ずと強くなります。周りの環境が不安定だから、自分で自分の体のバランスをとらないといけないのです。

もし丹田の位置が右にずれたら、カルガモの体は右に傾いてしまう。前にずれたら頭が水面につんのめってしまう。もし丹田が弱くなって無くなってしまったら、前後左右に体がぐらぐらして、1秒たりともジッとしていられないことでしょう。

カルガモや白鳥が、すまし顔で池に浮かんでいられるのは、ハラのど真ん中にちゃんと丹田感覚があるからなんですね。ハヤブサがピューッとまっすぐに飛んでいけるのは、やはり丹田感覚がしっかりしているからです。

もちろん大地に暮らす哺乳動物も丹田感覚はしっかりあります。少なくとも我々人間よりははるかに。それでもやっぱり水や空気と比べると大地はしっかりしている。しっかり安定してくれるから、左右不均等に寝そべっても受け止めてくれるんですね。ライオンがあおむけに寝ても土中に沈んだり、転がっていってしまったりすることがない。でも水上ではそうはいきませんよね。仰向けに寝るカルガモ見たことあります?

そんなわけで、センスクイズ中級編「丹足をする動物のイメージは、鳥が一番良い。それはなぜか。」の答えは、

「不安定な水や空気の中で生きる鳥は、より明瞭な丹田感覚をもっているから。」

でした。


難しかったかな。残念ながら正解者はゼロでしたが、正解不正解はどうでもいいんです。考えて考えて相手にぶつけるのがいいんです。ぶつけることで何かが自分の中で必ず変わるから。


私はこういうのが好きなんです。

今回のクイズのきっかけは、丹足体験会のフライヤーを考えている時に無意識に「踏み手は鳥だな」と口から出て、その後から「なんで自分は鳥って思ったんやろう?」と考えてみたのですね。そしたら鳥の丹田感覚ということが見えてきた。先に感覚が知っていて、後から頭が解釈したのですね。


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多くの教育者は先に頭から行くでしょう。知識を詰め込んで賢くなったような気がする勉強ばかりさせるでしょう。それじゃあ知識はついても思考の深みはでないんです。「これは本質的にどういうものか。」という原理原則を常に自分の感覚に問うような学び方がいいですね。


少なくとも私はそういう学びを大事にしたいのです。










三宅弘晃

emoticon-0179-headbang.gif今日の丹練
・かちあげ四股200丹
・四股300丹


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by wagoichi | 2017-03-22 17:16 | 整体

患者様は神様である・・・・・・のか?


いっとき「患者を患者と呼ばずに患者様と呼ぶように」とスタッフに通達をだした病院があると聞いたことがあるが、まさか未だにそんなおかしなことを続けている病院はないよなあ。

私は幸い医者にかかることは少ないが、歯医者さんには定期的に通う。歯周病のチェックや歯石取り、歯のクリーニングなどを受けて歯磨きに関する注意指導を受けて帰る。その時の私は極めて従順である。

なぜなら「恥ずかしい」の一心であるから。

定期的に通わないと歯を大事にしようとする気持ちが薄れてしまう。酔っぱらって気持ち良くなって、歯磨きしないままで寝てしまうこともしばしばである。そんな自分の怠慢を晒しに、いや一緒に共有してもらい叱ってもらい、また仕切り直しさせてもらうのである。恥ずかしく有難く甘えているのが、患者である私の立場であると思っている。

だからもし患者様などと呼ばれたら、恐縮してしまう。患者さんで充分です。気を使って楽しい話題など振ってくださらなくてもいいですよ。「このバカ」と叱ってやってください。そういう心境である。

だから患者様という病院の心境がちょっと理解できないし、逆に病院で我は患者様なりと威張る患者の気持ちもわからない。


わごいちは整体院であるが、やはり同じかと思う。お客様だからと威張る人はごめんである。予約を平気でキャンセルする人もごめんである。「ここをもんでくれ。」「こういう整体をしてくれ。」なんて指示する人(そんな人はわごいちには居ないが)もごめんである。そういう人には「おかしいですよ」と諭し、分ってくれる人だけが残る。

でも病院ではそうではないことも多いらしい。医師や看護師の態度にクレームをつけたり、診療予約をキャンセルしたり、ネットで集めた情報を元に治療内容に過剰に口を挟んだり、そういうことが溢れていると聞く。わごいちとは全然違うと、気の毒におもうことしばしばである。


もちろん病院が全く問題ないから、全面的に従えというのではない。大事な体であるのだから、じっくり納得のいく治療を求めて話し合いをすることも必要だろう。ただ昨今の風潮を見て思うのは、「誰の病気か」「誰が病気をつくったか」「困っているのは誰か」というそもそものところをすっ飛ばしている患者が多いように見受ける。

「医者が病気で困っている訳では無い。医者は助けようとしているのであって、困って助けを求めているのは患者である。」

という当たり前の前提条件が忘れ去られているのではないかという危惧である。なぜ患者がそれほど偉くなってきているのであろうか、と不思議でさえある。金を払うから偉いのか?でも病院の治療費は、過半を皆の医療費から負担している訳で、直接患者が担当医に払っている割合は相当少ないのになあ、不思議だなあと思う。

そうは思わないかい?




実は昨日の記事で書いた「がんの原因」にもこの問題は、多少なりとも絡んでいる。

わごいちではお客(患者)は別に偉くはない。お客も先生も、人間と人間の関わり合いという大前提である。その上で頼る側のお客が頼る相手である先生に謙虚に教えを乞う。先生はできるだけ親身に相手のことを考え指導し施術をする。

書いてみれば全く普通のことだけだが、結果として15年間、わごいち通院者にがんは生まれていない。元々がんの気があった人も、わごいちの在り方に自分を合わせていく中で、がんの気が消えていくのではなかろうかと思う。


一方の世は、そうではない。金を払う人が偉い。病気に苦しみ頼っているはずの人間が、「先生助けて」と頼りながら一方では金を払う消費者として振る舞う。先生も、これほど世の中にクレーマーが増えると自己防衛を考えずにはいられない。自ずと患者と先生の駆け引きが生じるのも仕方がないことだろう。結果、世のがんは減る気配をみせない。


本当の意味で病気を無くすためには、社会全体の価値観をもう一度、それぞれが考え直さないといけないと思うな。










弘晃

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emoticon-0179-headbang.gif今日の丹錬
・四股400丹
・旋風重刀200丹


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by wagoichi | 2016-12-03 15:38 | 整体

乳癌の手触り


「先生、乳癌があるかどうか、手で触れてわかるのですか?」

と今日も訊かれた。


「わかるよ。多分。」

と答える。



乳癌は、手で触れて最もわかりやすい癌の一つであると思う。

すい臓や肝臓のように肋骨に邪魔されることなく触れることが出来るし、腸や子宮のようにお腹の奥深くにある訳でもないし、周りに血管や神経が入り乱れてややこしい、という訳でもない。

実際に腸や胃で「はて?」と思うことがあっても、それが癌なのか、潰瘍なのか、炎症なのか、その判断に迷う時は正直多い。

しかし乳癌はそういう迷いが少ない。乳腺炎とも脂肪のかたまりとも違う「乳癌ならでは」の感触がある。

だから乳癌は、私にとって比較的見つけやすい癌と言える。




「医者でもないのに嘘を言うな」という人は必ずいるだろう。

何かものを言えばすぐに「医者でもないのに」と言われるのがこの整体という仕事の面倒なところであるが、実際に私も自分が絶対に正しいとは思っていない。「多分、乳癌だろう」という自分の判断への自信はあるが確信は無い、というのが正直な心境である。

でも病院の検査だって、100%間違わないなんてことは無いし、癌を見落とすことだってある。逆に癌だとメスを入れて実は。。。なんてこともある。

それだけ癌の診断というものは難しいものなのですよ。




そもそも私が「乳癌っぽい」という見立てをする段階というのは、病院検査でも見つかるか見つからないか、という早期癌よりまだ少し前の状態であるから、この見立ての確認は病院でもできないことがある。

「多分乳癌だと思うよ。」という見立ての場合は、これまでのところ実際に乳癌の診断が下されている。

逆に乳がん検診で引っかかり、再検査までの間にわごいちに通って一生懸命生活改善をした人達の胸をみて、「うん、これなら再検査も大丈夫だと思うよ。」とお墨付きを上げた人は皆、実際に「大丈夫、癌は無い。」と病院で言われている。

これからも「100%間違いない見立てをします」というような約束はできないが、乳癌はある程度見立てがきく、と言えるだけのエビデンスを私は所持しているんじゃないだろうか。

いつか病院で私の見立てを検証すれば、もっと面白い発見があるとは思うんだけどね。




こんなことを今朝話していたら、弟子二人が口を揃えて訊くわけだ。

「乳癌ってどんな感触なんですか!?」



弟子の一人は整体歴10年目、もう一人は5年目、それぞれお客のおなかを立派に毎日揉んではいるが、こと癌に関してはどうにも立ち行かない。そりゃそうだろう。私だって癌にある程度の自信をもって触れるようになったのは、ここ2,3年くらいのことなんだから。

やっぱり癌を感じるのは難しい。進行癌ならまだしも、病院検査にも引っかかるかどうかというレベルの癌を見極めるのは至難である。私の知る限り、他にその技術を持つ人間はいない。

だから「乳癌ってどんな感触ですか?」と訊かれて、私はこう答えるしかなかったわけだ。



「癌っぽい感触だよ」

と。










弘晃

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HP: わごいち(←クリック)

emoticon-0165-muscle.gif今日の丹錬
・四股300回
・木刀200回

emoticon-0165-muscle.gif昨日の丹錬
・四股300回
・重刀200回


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by wagoichi | 2016-11-11 16:06 | 整体



ようやく癌解説2つ目完了。3つ目が・・・3つ目が大変なんだよ。テーマは決まっているが、どう伝えたらいいのか。。。。ああぁぁ
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