照千一隅への道のり

カテゴリ:協会( 4 )

千年の第一歩


今日薬師寺に行ってきたと紙鳶から連絡があった。西岡常一棟梁の建てた西塔にご挨拶に行ったのだと思う。


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一昨日、新しい千照館の一般社団法人設立調印式を行った。

社員・理事になる面々が一堂に会して、国に提出する定款への押印を行った。この後、公証人役場、法務局での手続きを経て正式に設立となるそうである。

帰ってその時の様子を妻に話したら「結婚届けにハンコ押すような雰囲気やったんやね。」と言ったが、まさにそのようなものだったかもしれない。なかなかに重いハンコだった。




一転なごやかな結団式では、ご馳走を囲んで各々が色々な話をした。豪快に酒瓶が空になっていく中、私は千照館の名前に何を込めたかを話した。その中で「千」という字には、この西岡常一さんへの敬意と挑戦の意味があることをお伝えした。

法隆寺宮大工口伝に「塔組は、木組み。木組みは、木のくせ組。木のくせ組は、人組。人組は、人の心組み。」とあるそうだ。真っすぐな木を組むよりも、右曲がりの木と左曲がりの木を向かい合わせに組む方が強度がでることもある。癖のある木それぞれに強みがある。だから千年持つのだと。人も同じだという。

法隆寺の解体修理で千年間失われていた飛鳥の技法を学び、またおそらく失われるであろうその技法を千年後に託して建てられた薬師寺西塔を見るたびに、私は「よし」と気合が入る。

すぐ最近まで、すぐ近くに、千年単位で人の世を思い続けて仕事をした人がいたのは事実である。知ってしまった以上、私はそこから目を逸らして生きていくことはできない。




全体写真を撮り忘れたので(いつも撮り忘れるので今後は互いに注意)、簡単にメンバー紹介を。

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赤松先生。


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山田良さん。


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井本亜紀さん。


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紙鳶と参尽。


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長年応援して下さり、今回立ち会ってくださった稲津先生。

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たーさんこと井本忠男さん。



まあ癖のあるメンバーが揃ったと思います。(ん?あんたが一番癖あるって?)

ええ、揃えたのは私です。



私の眼を直視して話をしてくれる人、あかんことはあかんと言ってくれる人、自分のためじゃなく、私がやろうとしていることの為、周りの人の為に私とケンカ出来る人、それでも最後まで一緒に歩んでくれる人、を集めました。





社会が丹足を必要としています。

そしてこの丹足を残してくれたことに感謝する千年後がきっと来ます。



この大事業を推し進める為に、これから沢山の癖のある木を束ね力を寄せていかねばなりません。

その第一歩として、毛の生えた心臓が鼓動を始めました。


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来たる6月1日、正式に「一般社団法人 丹足普及協会・千照館」の設立です。












三宅弘晃

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by wagoichi | 2017-05-24 18:22 | 協会

乗り越えて仲間になる


船場(ほぼ大阪の本町駅界隈)に「白樺」という老舗の喫茶店がある。私は気持ちが昂る時、この白樺のお母さんの笑顔で自分をなだめる習慣を持つ。

白樺のお母さんは、船場で生まれ、船場で育ち、船場で喫茶を生業としてきた。文字通り船場の生き字引と言える人。

「昭和45年にセンタービルが出来た頃くらいはホントに活気があって、朝はいつも馴染みの商売人の男の人たちがコーヒー飲みながら喧々諤々とやってましてね、いい時代でしたよ。」

そんなお話を聞きながら、極上のネルドリップの珈琲をいただく。





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そんな商人の集う「白樺」が、全面禁煙に踏み切った時は驚いた。何しろ煙草吸いのおっちゃん達の聖地ともいえる店であったのだから。よく思いきられましたね、と言うと、

「まあ覚悟はしてましたけど、随分お客さんは減りました。でもそれでも来てくださって、タバコ吸いたいときだけ隣のたばこ店に移動してくださるお客さんも居たり、喜んでくださるノンスモーカーのお客さんも居たりで、思い切って決断してよかったなと思っています。」

とコロコロと笑われる。

「同時に思い切って空調も新しいのにしたんです。そしたら店の空気がいっぺんに良くなって、気持ちいいんですよ。」

とまたコロコロ。

傍目には和やかであるが、この立地でこの客層での決断は相当な覚悟が要ったはず。この怖さは自営業をしてみないとわからないだろう。

「お母さんは、いわゆるファーストペンギンですな。」

と言うと、

「私のところが4月1日から禁煙を始めました。噂では淀屋橋で有名な平岡珈琲さんも4月20日から始められたそうです。ちょっとの差で、私のとこがファーストペンギンです。」

とまたコロコロ。


八十うん歳にしてこの挑戦。

まったくあっぱれなお母さんである。







変わるという事は痛みを伴う。新しいことを始めるのには勇気が要る。痛みを乗り越える気力が要る。

これまで様々な「新しいこと」に挑戦し生み出してきた私にとっても、今回の挑戦は過去にない試練が続く。過去にも痛みはつきものだったが、今回はまるで新しい船出を邪魔したいかのような出来事が散発する。

私個人への試練ならもう慣れている。しかし今回は私の協力者達へ矛先が向いているような気がする。



私は周りを見守り、時に言う。はじめから何事もできる保証はない。いや出来ないから、挑戦するのだ。挑戦して乗り越えてちょっとだけ強くなった自分に自信を持つ。その繰り返しでのみ人間は成長していくことができる。

「困難は逃げると苦難になる。向き合うと試練になる。試練は乗り越えることが出来るが、苦難はいつまでも追いかけてくる。」

これは私が自分で学び取った人生哲学である。

乗り越えていく中で力を付け、我々は一歩一歩仲間になっていく。はじめから仲間ではない。苦楽を分かち合いながら本当の仲間になっていく。




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法人の印鑑が出来上がってきた。

仲間になれるかどうか。


逃げたら終わりだ。















三宅弘晃


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by wagoichi | 2017-05-19 17:59 | 協会

「丹足普及協会 千照館」設立案内


6月1日より、千照館は「丹足普及協会 千照館」へと生まれ変わります。

非営利の一般社団法人として、「丹足を多くの人に知ってもらい、体得してもらい、健康増進に役立ててもらう」ことを活動の目的とします。(法人登記は只今準備中です。)




具体的な活動は、これまでの稽古活動に加えて、体外的な丹足体験イベントなどの運営をしていくことになります。稽古とイベントの2本立てとなるのです。

・稽古だけ、あるいは稽古とイベント運営の両方に参加したい、という人は「道場会員」になります。

・運営だけ参加する人は、「運営会員」になります。

・活動に参加できないが、活動に賛同し支援したいという人は「賛助会員」として支えて下さい。

・その他、「遠方会員」「学生会員」「ジュニア会員」などがあります。わからないことはスタッフに相談ください。

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道場稽古日は、以下の通りです。(稽古時間 各1時間半)

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5年目にして千照館を大きく前進させることにしました。協会として、私の個人所有から志と目的を同じくする仲間との共同運営になります。

丹足をもっと身近に活用してほしい。家庭で、職場でお互いに踏み合って癒しあって欲しい。その為に、正しく技術を伝えていきたい。そういう役割を担う人材を育てていきたい。


原点を見失わず、これから世に出ていこうと思いますので、志に共感する皆さんのご参加を心よりお待ちしています。




入会案内など追加情報は、随時このブログ、「和合一致」「FBお腹元気サミット」で紹介していきます。











三宅弘晃

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by wagoichi | 2017-05-01 20:34 | 協会

夢を共に

いやはや粘り強い人たちだ。


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井本亜紀さんは、紙鳶の幼馴染にして一番の親友。

子どもの時から、楽しい時も辛い時も二人共に歩んできた。時間が必要な時は少し離れた所から見守り合ってきた。そして今、二人は大きな目標に向かって力を合せることになった。


夫の忠男さんと私は5年前に出会った。足圧祭だった。

始めは亜紀さんと紙鳶経由のお付き合いだったが、いつの間にか二人で酒を飲むようになった。彼がどう思っているかは知らないが、今では一番の相棒であり、親友だと思っている。


井本夫妻は私のお陰で授かりを得たと言い、これから私と夢を共有することを心底喜んでくれた。実際の私の手助けはわずかばかりであったが、井本家が参加してくれるならば私にとっては百人力である。

今回の新しい協会は皆で作るものなので、外部の新しい風を入れたいと思う。これまで千照館で頑張ってきた面々と、外からの新しい面々と一つになって作っていきたいと思う。




今回の協会は、わごいちの女将である私の妻は入らない。敢えて外から見守ることになった。

そんな妻が、先日自分のブログにこんなことを書いていた(一部抜粋)。



25歳で結婚し、おそらく
28才くらいから38才くらいまでの 
10年間ほどで、そんな私の考え方を
主人がボッコボコに叩きのめしてくれた。

私こんなに頑張ってるのに、
なんでこんなに言われなあかんねん、
可哀想、ひどい、的な
被害者思想的な気持ちも
何か指摘される度にずっと思っていた。
10年、長かった、、、

自分が嫌われものになってまでして、
人に突っ込んだことを言ってくれる人は
なかなかいない。
つきあいが表面的になりがちな現代、
そんな人間関係をしている人達に会うことは
なかなかないと思う。

長年の主人の指摘と戒めのおかげで、
持っていた自分の自信とやらが、
笑えるくらいちっぽけで
確固たるものではないことに、
30代後半でやっと気がつけた。




「つきあいが表面的になりがちな現代」と今、妻は書いた。

「どうして俺と付き合うことにしたの?」と訊くと「あなたは言いにくいこともちゃんと言ってくれるから」と昔、妻は応えた。

妻も私も変わらないままやってきた。




皆が妻のようにはいかない。私の元を去っていった人も沢山いる。

そういう人達を思う時、ああもうちょっと上手くやってあげれなかったかな、と思う気持ちはある。しかし同時に、すねたりプッツンしたりせずに粘り強く付いてくればよかったのに、と思う気持ちがある。



どうやら私のような人間は少ないらしい。

そんな人間にせっかく出会ったのなら、何が何でもついてきたらいいのにと思う。私は自分がよく見えないが、外からは私と言う人間がよく見えると思うのに。



妻や参尽や紙鳶や井本さん、これから一緒にやっていく人たちと、わたしと粘り強く付き合ってくれる人たちと、私は私なりの誠意と夢を分かちあっていきたいと思う。




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(4/24 協会立ち上げ決起集会)







三宅弘晃

080.gif今日の丹練
・四股300丹


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by wagoichi | 2017-04-29 14:00 | 協会



「原点が導くこれから」という感じでしばらく探り書きです。

by 三宅弘晃
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