最後の聖地か


密かに楽しみにしていた小学校の給食体験会に参加してきました。

昨年参加した妻に「俺も是非参加したい」と言うと、「周りはお母さんばかりよ。いいの?」と言われたけれども、そんなことを気にする細やかな神経は天国に忘れてきたのです。

写真撮影の許可は得ていますが、ブログ掲載の確認をするのを忘れたので、地区明記せず潜入レポート風にいきましょう。




e0359411_21444363.jpg


裏口。もうテンションがあがっています。




e0359411_20504299.jpg




PTA役員さんと教頭先生の挨拶の後、管理栄養士の先生による給食説明会からスタート。非常に興味深い話が続きましたが、長くのなるので要点を二つだけ紹介。

学校給食で気を付けていることは、「安全」と「美味しさ」。どこの飲食店でも謳っているフレーズですが、やはり大勢の子供を預かる学校給食ではそこが徹底されているようです。

安全は衛生面とアレルギー対応。

調理師さん達は、昼の調理の間におそらく20回くらいは手を洗うそうです。とにかく工程が変わるたびにこまめに手を洗う。また野菜なども3回洗ってから調理。キュウリなどサラダの生野菜なんかも必ず火を通すそうです。野菜の触感をなるべく損なわないように工夫しながら。

またアレルギーをもつ子供への個別対応もしっかり。これは給食センターではなく、学校で調理している強みだとのこと。個人的にはアレルギー対応は安心でありがたいけれども、衛生管理は行き過ぎるときりがないのでは・・・と心配してしまうところもあります。

そして美味しさ。調理に関して3つの説明がありました。(以下配布資料より抜粋。)
①手作りを心がけています。(だし、フライ、ルウなど)
②うす味を心がけています。
③喫食時間に合わせて調理し、仕上げています。


例えばカレーライス。



e0359411_20503969.jpg



ルウは菜種油と小麦粉から作っているとのこと。480人分ですよ! 我が家の娘も学校のカレーは美味しいと言って、家でもレシピ通りに妻が調理してくれますが、とても美味しいです。ハウスやバーモントだけがカレーじゃないのですね。





e0359411_20503506.jpg



こういうカレーも出るそうです。

もちろん手作り。栄養価も管理栄養士さん達が集まって計算してレシピを作っていくとのこと。今は11月ですが来年2月のメニューをつくっているそうです。




e0359411_21133643.jpg

これはあまり人気がなかったという、アジの開きの素揚げ。

単純に子供が食べやすいものばかりをだしてばかりではない。アジを一匹まるまる食べるような経験がない子も多いなか、だからこそそういう食事も子供のうちにさせておくのが大事だと思われているんだと感じました。またヒジキや切り干し大根の炊き物などあまり人気が無くとも、日本の家庭の味に触れさせておこうという試みです。しかも薄味で素材の味を活かして。

あまりそういう方向に行くと残飯がふえるそうで、でもだからと言って安易に人気取りに走らないで、その狭間の試行錯誤がうかがえました。


さて説明会のあとは試食会です。この日のメニューは、

ピラフ、米粉シチュー、フルーツミックス、牛乳。

米粉シチューは小麦アレルギーの子供の為に、米粉でとろみを代用。さらに乳製品アレルギーの子には、牛乳抜きのシチューも用意してあるとか。頭が下がる想いです。

しかしいつの間に、こんなにアレルギーの子供が増えたんだろう。



e0359411_20504744.jpg

肝心の味。

もう素晴らしく美味しかった。牛乳はノーコメントで、フルーツミックスは甘かったけど、手作りピラフと米粉シチューはもう素晴らしかった。何か特別な・・・ミシュランが星くれそう!とかそういうのではなく、普通に真っ当に丁寧で上品で、外ではあまり出会えない温かい味がしました。

試食後たまたま廊下で出会った児童に「美味しかったなあ」と言ったら「ピラフの味が薄かった」と言ってたので、「あれが本当のピラフの味だよ。」と言っておきました。


帰りに廊下を歩いていると、庭の落ち葉を綺麗に掃除していただいているところを通過。

我々の子供たちは、多くの人に愛し守られているのですね。




e0359411_20504449.jpg

最後に管理栄養士の先生が「今日の試食会で気になることがあれば仰ってください。今後の課題にします。」と仰り、なんだか時代を感じました。

何も言う事はないと思います。



そもそも私が学校給食に興味を持ったのは、知り合いの幼稚園児が発達障害があるから支援学校に行きなさいと言われて、僕はその子を知っていたから「別に発達障害じゃないよ。おやつばかり食べさせないで普段の食事をちゃんとするようにしたら治るよ」と話したんです。

結局その親御さんは小学校入学前に引っ越しして学区を替えて普通学級に入れたんですけど、結局発達障害はなくなった。なんでかと言えばおそらくそれは学校給食のお陰だったんだと思うんです。

自宅にいてダラダラとお菓子やアイスを食べてお腹膨れてご飯を食べなかった子が、学校にいる間はおやつがないからちゃんと給食を食べるようになった。もちろん理由はそれだけじゃないかもしれないけれども、給食が果たしてくれた役割は大きかったはずです。

おそらくこういうケースは日本中で今沢山あると思うんです。


だから栄養士の先生が「気付いたところを教えてください」という姿勢も大事だけれども、むしろ親たちが、世間の大人たちが、給食から学ぶことは沢山あると思うわけです。病院に長期入院して肥満体がすっきりして健康になって退院してくる人も沢山います。ホリエモンみたいに拘置所暮らしでスリムに男前になって出てくる人も沢山??いますね。その背景には給食という共通項があります。

このまま僕らの食生活が外食やスーパーの総菜や冷凍食品に偏ってきた時、これからそういう方向にドンドン進んで行った時、多分そうなると思うんですけど、その時にきっと給食が「最後の聖地」になるんじゃないか、そんな予感がしています。

だから自分の舌で確かめに行ったんですね。





e0359411_21382535.jpg

ご馳走様でした。









◇当面の予定
・2018年1月7~8日 丹足断食合宿@生駒山麓公園

◇入会・体験等の問い合わせ先は→こちらから







三宅弘晃

丹足普及協会・千照館 
代表理事兼師範



[PR]
by wagoichi | 2017-11-08 21:42 | 社会