僕の稽古


僕が宮崎駿さんや高畑勲さんに深く共感することが一つある。それは視聴者をバカにしていない、つまり人間に対する敬意を失わないという点である。

最近ハイジを子供と一緒に見ている。自分の子供時代以来だから、40年ぶりぐらいにハイジを見ているが、心底から素晴らしいなと思う。ハイジやおじいさんが愛らしくてしかたがなく、ペーターに「ここでしっかりがんばれ!」と背中を叩きたくなり、ロッテンマイヤーさんに本気で辟易する。

登場人物それぞれが人間臭くて愛らしい。それぞれの人間性と人生が画面を通してぶつかってくる。というよりも自分がその中に入ってしまう。子供向けアニメーションにこういう本気をぶつけてくるところに、宮崎駿さんと高畑勲さんの人間性を感じる。


今のアニメーションはどうだろうか。いつのまにジャイアンはあんなにいい奴になってしまったんだろう。一見憎らしいのに、心根は熱く思いやりに満ちたジャイアンはどこに行ったんだろう。リボンの騎士のサファイヤやハクション大魔王のかんたのような人間臭さが、今のアニメーションから無くなってしまったように思えてしかたがない。

僕は、今のアニメーションは子供に対する敬意を失っていると思う。「子供だからこの程度でいいでしょ。」と一線を引いているように感じる。あるいは敬意はあるけれども、作者の人間性が満ち足りないのかもしれないが。



僕の稽古は、昔も今も「一線」というものを引かない。

初心者もベテランも、同じように教える。傍で見ている弟子たちが「こんなことまで教えるの?」とびっくりした顔で見ている通り、出し惜しみなく教える。

僕は人に敬意を失いたくはない。「ここまでしかわからないでしょう?」という教え方はキライだ。かと言って全て吸収できるとも思わない。要はABCからYまで教えて、あとはそれぞれが吸収できるだけに任せたいと考える。



新しい千照館は、月に1回全体稽古をすることになった。そして全体稽古は僕が直接指導することになった。丹足をはじめて2,3年の会員さんも居れば、2か月の会員さんも居る。横では11年目の参尽と、6年目の紙鳶も見ている。それぞれがそれぞれの力量で吸収できるように、なるべく「一線を引かず」丹足をありのままに教えようと思っている。

多分弟子たちでも、僕の言っていることの3割も解っていないと思う。それでもいい。「ロッテンマイヤー嫌な奴」で終わっても良いと思う。5年後10年後に、「ああロッテンマイヤーさんって実は・・・・」となればいいなと思って僕は稽古指導をする。これまでもそうして来たし、これからもそうしていくと思う。


僕は宮崎駿さんと高畑勲さんにも負けないくらいに、人に対する敬意を抱いて仕事をする。

皆さんも、自分への敬意が深まるようチャレンジしてください。



e0359411_19154018.jpg

<今日の協会連絡事項>

協会公式ホームページの製作着手しました。

このスイカが熟れる頃には公式ホームページが完成しているかもしれません。







三宅弘晃

166.png今日の丹錬
・木刀400丹
・四股100丹




[PR]
by wagoichi | 2017-07-25 19:15 | 教育