照千一隅への道のり

センスクイズ(中級編)の答え合わせ


センスクイズ(中級編)の正解発表の時間です。

<問題> 丹足をする動物のイメージは、鳥が一番良い。それはなぜか。


結構難しかったようなので、ヒントを出しました。

<ヒント> どこで生きるかの違い。固体・液体・気体の違い。



ちなみに丹足とはこういうものです。







丹足というのは、足で相手を踏む整体マッサージ法です。片足で相手を踏みほぐす。もう片方の足一本で自分の体を支える。踏むことも大事ですが、片足と言う不安定な状態で自分の姿勢を維持するという事がなかなか難しい。

はじめはみんなフラフラしています。軸足がフラフラするものだから、踏み足が不安定になってしまう。踏み足と軸足がバラバラになって、弱々しい踏み方しか出来なかったり、逆に力任せに相手を踏んでしまいそうになったする。はじめはまあ見ていて面白いもんです。

でもやっているうちに段々と上手くなってくる。練習を重ねて軸足が安定するにつれて、踏み足が思い通りに動かせるようになってくる。そうなるとだんだん気持ちよくなってくる。踏まれる人が気持ちよいのは当然として、踏んでいる自分も気持ちよくなってくる。体幹を使うって気持ちよいんです。


解説が長くなりましたね。

つまり丹足のポイントは、「姿勢の安定」であるということなんです。小器用に踏み足を動かせるとか、うまくツボに当てられるとか、そういうのは次の段階のことで、まずは踏み手が自分の姿勢をちゃんと安定させることがポイントになります。片足立ちでね。

しかもジッと片足立ちしているわけじゃなく、相手をゆらゆらと踏みほぐしている中で、揺れの中での姿勢の安定を持続しなくちゃいけない。いわば波間に揺れる船の上で姿勢を保ち歩き回るようなものです。このバランス感覚が、丹足の大事な基礎になるのです。

今回のクイズのヒントで、「どこで生きるかの違い。固体・液体・気体の違い。」と言いました。まさにここです。

哺乳動物は基本的に大地の上で暮らします。それに対して、鳥は空や水の上を主たる生活の場としています。ゴリラは土や岩や木の上で暮らします。カルガモは水の上で、ツバメは空で暮らします。土と、水と、空気と、どこに乗るのが一番安定しますか。

土ですね。次に水、そして一番不安定なのが空です。

空を飛ぶ鳥を見てください。姿勢の悪い鳥がいますか。翼が右下がりの鳥や、重心が前のめりの鳥がいますか。空飛ぶ鳥、水面に浮かぶ鳥、どれも姿勢がピタッと安定しています。

色々な形状の鳥がいますが、どれも共通して安定感があります。どこに安定感を感じるかと言えば、それは表面の形状云々ではなく、体内に何かしらの中心感を我々は感じる事ができるはずです。それを日本人は古来より「丹田」というのです。

丹田と言うものは、脊椎動物はすべからく持っているものだと私は考えます。タカにもクジラにも、イタチにもカエルにも丹田はあります。もちろん我々人間にもあります。

ただし、その動物の暮らし方、運動習慣によって丹田はその存在感が強くなったり弱くなったりします。空中や水上という不安定な場所で暮らす動物の丹田は自ずと強くなります。周りの環境が不安定だから、自分で自分の体のバランスをとらないといけないのです。

もし丹田の位置が右にずれたら、カルガモの体は右に傾いてしまう。前にずれたら頭が水面につんのめってしまう。もし丹田が弱くなって無くなってしまったら、前後左右に体がぐらぐらして、1秒たりともジッとしていられないことでしょう。

カルガモや白鳥が、すまし顔で池に浮かんでいられるのは、ハラのど真ん中にちゃんと丹田感覚があるからなんですね。ハヤブサがピューッとまっすぐに飛んでいけるのは、やはり丹田感覚がしっかりしているからです。

もちろん大地に暮らす哺乳動物も丹田感覚はしっかりあります。少なくとも我々人間よりははるかに。それでもやっぱり水や空気と比べると大地はしっかりしている。しっかり安定してくれるから、左右不均等に寝そべっても受け止めてくれるんですね。ライオンがあおむけに寝ても土中に沈んだり、転がっていってしまったりすることがない。でも水上ではそうはいきませんよね。仰向けに寝るカルガモ見たことあります?

そんなわけで、センスクイズ中級編「丹足をする動物のイメージは、鳥が一番良い。それはなぜか。」の答えは、

「不安定な水や空気の中で生きる鳥は、より明瞭な丹田感覚をもっているから。」

でした。


難しかったかな。残念ながら正解者はゼロでしたが、正解不正解はどうでもいいんです。考えて考えて相手にぶつけるのがいいんです。ぶつけることで何かが自分の中で必ず変わるから。


私はこういうのが好きなんです。

今回のクイズのきっかけは、丹足体験会のフライヤーを考えている時に無意識に「踏み手は鳥だな」と口から出て、その後から「なんで自分は鳥って思ったんやろう?」と考えてみたのですね。そしたら鳥の丹田感覚ということが見えてきた。先に感覚が知っていて、後から頭が解釈したのですね。


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多くの教育者は先に頭から行くでしょう。知識を詰め込んで賢くなったような気がする勉強ばかりさせるでしょう。それじゃあ知識はついても思考の深みはでないんです。「これは本質的にどういうものか。」という原理原則を常に自分の感覚に問うような学び方がいいですね。


少なくとも私はそういう学びを大事にしたいのです。










三宅弘晃

080.gif今日の丹練
・かちあげ四股200丹
・四股300丹


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by wagoichi | 2017-03-22 17:16 | 整体
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「原点が導くこれから」という感じでしばらく探り書きです。

by 三宅弘晃
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