照千一隅への道のり

メジャーの真剣


日本のプロ野球をみて思うことがある。

賛否両論あると思うが、力のある選手がメジャーリーグに行くのは仕方がないなと、それが日本の野球界にどのような影響を及ぼすにせよ、心情的にはどうしようもないのだろうなと想像する。

同じホームランでも、140キロの直球を弾くのと160キロの直球を弾くのとでは手ごたえが違うだろう。快感が全然違うだろう。同じ160キロでもそこに込められたソウルによってその重みは違うだろう。

結局なぜ何年も何十年も野球一筋にやってこれるかと言うと、渾身の本気の、研ぎ澄ました本気の一球で相手をねじ伏せる時の、相手を打ち砕く時のその快感!!!!が欲しくて、もっともっと刺激的な快感!!!!!!!が欲しくて、そういう気持ちがどんどん湧いてくるからやめられないのではないだろうか。

その快感が日本では得られない、これ以上の快感は期待できない、そう思ってしまったらもう誰にも止められない。そういう心情ではないかと察する。


自分はなぜ第一線で整体を続けていられるのか。なぜ癌に挑むのか。あの絶望的な手触りの子宮筋腫をほぐそうと思うのか。なぜややこしい症状ばかりを自ら求めるのか。

それは相手が助けてくれと言うからである。先生しか頼るものがないというからである。普段隠している自分の本音をさらけ出して、弱さもずるさもさらけ出して、それでも助かりたいと頼んでくるからである。この真剣に応えたいと思わせてくれるのである。自分も真剣にやれると期待できるからである。普段抑えている真剣を、さらに奥の真剣を引っ張り出せるかもしれないと思うからである。

世の中、金が一番ではない。金で動く範囲など水面だけである。水面の奥底の、深い所をかき混ぜてうねりを作ることができるのは人の気持ちだけである。ソウル、本気、真剣、魂、そういう類のものだけである。

今WBCを見ている人は多いと思うが、その真剣勝負を楽しみながら「どうしてイチローはアメリカに行ってしまったんだろう。力のある選手は、日本を去ってしまうんだろう。」ということを考えてみることが必要だろう。これは決して野球だけの話ではないはずだから。

自分のソウルを込めた160キロをそれに負けないソウルで受け止めてくれるキャッチャーを、はじき返すバッターを求めるのが人間の心情というもの。去る人間を引き留めることは誰にもできない。できるのは自分がそういう人間のよきキャッチャー、バッターになることだけ。そういうものじゃないだろうか。











三宅弘晃

今日の丹練
・四股300丹


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by wagoichi | 2017-03-11 10:45 | 丹練
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「原点が導くこれから」という感じでしばらく探り書きです。

by 三宅弘晃
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