照千一隅への道のり

なぜ我々はしゃがまければならないのか


わごいちはしゃがむ整体院である。もともとしゃがむ文化をもっている日本においても、わごいちの”しゃがみっぷり”は異色ではないかと思う。


毎朝の仕事前の掃除。

四股を踏みながら数十畳の広間の掃除機掛け。床面によってほうき掛けと雑巾がけも行うが、すべてしゃがむ。

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しゃがんだままのアイロンがけ。


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布団の準備もすべてしゃがんで行う。

尻もひざもつかない。自分の体重は自分のおなかと内ももで支える。

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毎朝毎朝、仕事の前にこの作業を繰り返す。多少体調が悪かろうが、どこかが痛かろうが、これは毎日休まず繰り返す。数年かけて、彼女たちも随分しゃがめるようになってきた。

掃除の間、私は屋上で木刀振りと四股踏みをみっちりと。雨が降ろうが雪が降ろうがしゃがみに休みは無い。



最後に皆で朝のお茶を頂いて、お客を迎える準備は完了。

しゃがんでしゃがんで、いつものわごいちの朝になる。





しゃがむというのは力が居る。体を下げていく力、下げたまま支える力、そして再び上げる力。この3つの力がないとしゃがむことはできない。

しゃがむのは億劫である。力もいるし、動作が増えるし、気持ちもおっくうになる。だから皆なるべくしゃがまないように暮らしている。便所は洋式だし、食卓もテーブルとイスだし、掃除も料理も突っ立ったままで行う。なるべくしゃがまないように。しゃがむのは億劫であるから。


しゃがむということは、相手に自分を合せるということでもある。床掃除をするならば床に目を近づける方がよくゴミが見えるはずだ。子供を褒めるときは、しゃがんだ方が相手の顔をよく見ることが出来る。

わざわざしゃがむ。しゃがむ労力と手間を億劫がらずに、自分を低く相手に合わせる。なるべく相手より低く体を持っていく。これは相手への愛情であり誠意の現れでもありはしないか。


そう考えると、反対にしゃがもうとしない態度は傲慢にも映る。自分は楽をしたまま相手と付き合おうとしているようにも見える。現代はしゃがむ人なんて随分少なくなったから、互いに突っ立ったままでちょうど釣り合う。しかしそれは互いに楽なままの打算の付き合いではなかろうか。互いに楽で傲慢なままの関わり合いではなかろうか。




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私の考案した階段四股をやる(やらさせる?)妻と娘。

しゃがむ習慣を徐々に取り入れるようになった妻もだんだん変わってきている。穏やかで我慢強くなった。






日本人はしゃがまなくなった。

身勝手な日本人が増えたというけれども、それはしゃがまない人が増えた、つまりしゃがんで自分のことを支えることさえ覚束ない人が増えたからじゃないだろうか。楽な姿勢しか取れない。相手に合わせることができない。支え続けることが出来ない。

口ばっかりの日本人が増えてきた。調子のいい時は調子のいいことを言うけれども、ちょっと悪くなると自分ことに必死になる大人に随分出会う。しゃがめない人は傲慢の気があるようにも思う。相手に合わせて自分の高さを変え、支え保つ力が弱まっているように思えるね。


苦しくても自分を保つ力を、精神力を養いたい。だからわごいちはしゃがむ。徹底してしゃがむ丹練をする。

どうぞ皆さんもしっかりとしゃがむ丹練にお励み下さい。








弘晃

055.gif: wagoichi◆excite.co.jp (◆を@に)
HP: わごいち(←クリック)

066.gif今日の丹錬
・重刀200回
・四股300回

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by wagoichi | 2016-12-01 16:04 | 丹練
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「原点が導くこれから」という感じでしばらく探り書きです。

by 三宅弘晃
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