照千一隅への道のり

難儀な癌


昨日は実弟の見舞いに行ってきた。急性骨髄性白血病と言う、いわゆる血液の癌で入院している。

身内が癌になる、というのは小さくない出来事であろうと思う。その家庭環境によってどんな模様の波紋になるかの違いはあるだろうが、決して小さくない波紋を広げることになるだろうと思う。それが癌と言う病気のインパクトであろう。

両親は耐えきれないほどのインパクトを受けたはずだが、しかし懸命に前を向いて、無菌病室から一歩も出れない息子の代わりに各種手続きに走り、毎日交互に病院に通いながら差し入れをし、日々の洗濯物を引き取り、洗い、届けている。姉(私にとっては妹)は3人の幼子を育てる身でありながら、遠く福井から京都の病院まで飛んでくる。家族に激震が走っているのは間違いない。

さて、私はどうか。





改めて癌と言うものはインパクトが大きい。

癌そのもののインパクトもあるが、癌治療の副作用がまた新たなインパクトを引き起こしていく。いやおうなく命が天秤にかけられる。便利な社会で自分一人で生きてきたようなつもりもあった自分が、いかに人に支えられて生きてきたかを、どんなに一人では無力であったかを思い知らされる。

普段から人生を深く深く思い続ける習慣を持つ者は、そういう状況でも多分に落ち着いていられるかもしれない。しかし例え「2人に1人が癌になる時代」と耳にしたことはあっても、心のどこかで自分とは関係ないことと目を背けてきた者にとっては、「突然の理不尽な災厄」に対する怒りと嘆きを押さえきれないのかもしれない。「どうして自分が」と思い悩み、しかしいくら悩んでもどうにもならない現実に圧し潰されそうになる。



自分の中に癌細胞がいる。それは癌細胞も自分の一部であるということ。その<癌細胞を作ったのは自分である>ということ。つまりこれまでの自分の生き方が、癌細胞をつくる生き方であったということに、どれだけの人が思い至るかどうか。

そこに納得できれば、癌を自分の体の中から無くすには、<癌細胞を作る自分を癌細胞を作らない自分に変えるしかない>ということがスッと腑に落ちるはずだ。

例え抗がん剤で癌細胞を一旦死滅させたとしても、癌細胞を作る自分がそのままなら、また癌細胞はつくられる。抗がん剤だけでは治りきらない可能性とその理由についても、自ずと想像できるであろう。




手遅れになる前にこのことが腑に落ちれば、その患者は助かるかもしれない。もちろんこれらのことは既に弟にも伝えているが、今はまだ私の助言に「納得できないところがある」と言う。今まで真逆の人生を歩んできたのだから無理もないことである。

癌と言うのは難儀である。インパクトが強すぎて、副作用が強すぎて、その割に自分を見つめる時間が短すぎて、自分を変えるまで待とうとしてくれない。














弘晃

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by wagoichi | 2016-11-24 15:17 | ガン
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ようやく癌解説2つ目完了。3つ目が・・・3つ目が大変なんだよ。テーマは決まっているが、どう伝えたらいいのか。。。。ああぁぁ
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