顔相



仕事柄、人の顔を観ることがある。

顔だけじゃなく、声や発する言葉、相手の言葉を受け止める表情、しぐさや歩き方なども観る。いつも注意して観ているわけではなく、自然に接していて?と引っ掛かる時があれば、その時に引っ掛かったその「要素」を観て分析する。

ああ、この人はこういう一面があるのだ、と。


世間一般で顔を見ると言えば、シワとかシミとかほうれい線とかたるみとか、そういうところに注意を払うと思う。だからみんな一生懸命にお化粧をしたり、エステに通ったり、鏡の前で表情の練習をする。

でも私はそういうのはあまり気にしない。化粧の奥の顔を観る。作り笑顔の奥の感情を観る。怒り顔の奥の恐れを観る。涙の奥の未来を観る。普段は案外ボーっとしているが、ここ一番ではそういう奥の奥を観る。そこには隠し切れない真実があるからだ。

といっても顔を観るのはその気になった時だけ。やっぱ疲れるから。




先月に散髪に行った時、鏡の中の自分を見てびっくりした。「おまえ誰や」と。

大げさな話ではなく、自分が他人に乗っ取られたような気がした。いや、自分の中身に、違う誰かの外身を付け替えたような、逆に自分の外身に誰か違う人間が入っているような、複雑な感じがした。見たことのない自分がいた。

今思い返せばいろいろと考え事を巡らせすぎていた時期だった。これまで自分がいかに他人ばかり観て、自分の顔を観てこなかったかを痛感させれれた。



「短めに切ってください。前髪は特に短くお願い。」と1ヶ月後の今日、美容師さんにお願いした。(気持ち的には丸坊主にしたかったが、丸坊主案は周囲に禁止されている。)


40過ぎたら自分の顔に責任を持てというのは名言だろう。人の顔を観てきて本当にそうだと思う。そして残念なことに、40を超えて責任を帯びた顔に出くわすことはあまりない。特に男がね。

これからは自分の顔を直視することにする。無責任に生きていくわけにはいかないから。






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弘晃

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066.gif今日の丹錬
・四股300回
・無呼吸木刀100回


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by wagoichi | 2016-11-19 17:17 | 日常